2007年4月29日の記憶。本日も昨日,一昨日に続いて大部屋214号室に、ひとりで朝から過ごしています。看護助手さんは「大部屋を一人で使って贅沢だね。」と言ってくれたけどさあ。此処は喜美の反応すべきなのか解らない。ラジオかCDでもあれば、イヤホン無しで、楽しめただろうが、人口密度的には少ないから,酸素たっぷりで呼吸が楽な筈なのだが、何故か逆に普段より息苦しい感じがした。デイルームの大型TVではスカパーの無料放送を見ている人が居るが、新参者の僕の入り込む隙は無かった。ブログに送りものするよ。なんて書き込みあったから、GWの空虚な感じを埋めてくれるかと、待ちどうしくウロウロしていたが、待ちぼうけ。患者さんからも目が合う度に「ヨッちゃん、外泊何時から?」「買い物何処に行くの?」「奇麗な彼女で良いね。」「外出は行くんでしょ?」「何、一緒に食べるの?」「本屋行く?」「ケンタッキー行かないの?」「ミスドでコーヒーかい?」「カメラマンだからヨドバシカメラ行くんでしょ?」「依田さんは温泉行くの?スーパー銭湯かい?」言葉を返す余地無く、マシンガンのように、心急所をえぐるような言葉が僕を、粉々にする。それを聞いていたスタッフ。「きっと彼女来るよ。連休だもん。依田さん以上に彼女が一緒に居たいんだからね。仕事の合間見て、来てくれるよ。」おやつの時間、食べる量をコントロールで着ない人が多いから、家族が差し入れた、おやつや飲み物をM小分けにして配給してくれる時間だ。「GW用に、おやつ用意して貰えば良かったのにね。」そんな僕に大きなプッチン・プリンを見せびらかす人、物のやり取り禁止だが、袋の煎餅を僕の鼻先にちらつかすおばちゃん。今も外出から戻った人が、買った洋服を僕の前でファッション・ショー。なんでさーふぁーじゃないのにtown&country surf designなんだ。少しばかり嫉妬を覚える。しかも僕の好きな色、大好きな、かぶりのフーデッドパーカー。肌寒さを覚え首筋がいつも寒い僕の今に丁度良さげだった。ダイエーで、1,980円。サイズもMで、僕の方が丁度良さげだった。ウエ〜ン。