2008年12月5日、老舗ロックバンドTHE MODS撮影中!くも膜下出血を発症、一緒に仕事をしていた最愛の女性の迅速な対応が功を奏し、重症ながら危篤から生還。身体の後遺症、心の後遺症の中、自分探ししています。


by mugnum-yoda
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

僕はポチ

b0086920_13213297.jpg
ぽちのきたうみ岩崎ちひろ/絵と文 武市十雄/案

あしたから なつやすみ
ちいちゃんは おかあさんといつしょに うみへいきます
おばあちゃんちの うみです
ポチは よその おうちで おるすばん
おりこうにして まっているのよ

きしゃの まどから
わーい うみ
ひろーい うみ
おばあちゃんちは もうすぐ

さあ うみ
みずぎも うきぶくろも
とっても かつこういいんだけど
ぽちが みてくれない
ぽちがいたらしたいことが たくさんあるんだけどな
おもしろいんだけどな
そうだ ぽちに てがみかこうっと


ぽち おげんきですか
わたしも げんきです

おりこうに していますか
うみは おおきいです
ひかってて きれいです
わたしの みずぎだって かっこういいのよ
ぽちが いなくて さびしいです
よんだら うみに きてください
ずっと… およがないで まってます
               ちいちゃんより
はやくね はやくね ぽち

てがみをだしたかえりみち
ちょっとだけ うみによりました
おーい およげよおもしろいよ およげないのかい

ぽちがいないから
きのうも きょうも およがなかったの
わたし さみしくても なかないわ
だから ぽちも なかないでね

あれ あの おとは……
ぽちがきた ほんとにきた
おかあさん おとうさんがぽちをつれてきたの

あーぽち てがみ ついたのね
きょうから ほんとの なつやすみ
ぽちと いっしょの なつやすみ

わたしは うきぶくろ
ぽちは まだ むりよ
ぼうしで れんしゅう してからね
それから まいにち まいにち
いっしょに なかよく いぬかき

なつやすみのおわりには
ちいちゃんは まっくろ
ぽちも まっくろ
ぽちは はじめから まっくろでした


この本との出会いは、一昨年のお盆休みを過ぎた頃、病院の作業療法のプログラムの
アロマセラピーの時間、この時間は癒しの音楽を聞きながら、看護士でセラピストのIさんが
参加する患者の傾向に合わせ調合した香りを楽しみながら、そのIさんが厳選した、癒し系の
本を選んで読んでも良し、音楽、香りを楽しみながら仮眠するのも自由の時間。僕は、毎回、普通の本は左半側空間無視の一般的な症状で左右に並列のモノを正しく理解出来ず、本の左ページの左側を読み飛ばし、行のダブり読みで、縦書きで文字だけの本は、殆ど頭に読んだ事すら覚えていない程,解らないんだ。でも写真集や絵本、図鑑のたぐいだと、意識、注意が働き理解する事が出来るんだ。印刷物に長く関わって働いて来たから、本当に悔しいんだよ。文字は読めているんだけど理解出来ないんだ。その治療法に、例えば、読む本のページの左側に赤く印をつけたり、視界を左に傾ける「プリズム眼鏡」なんか、あるらしいけど、僕としては試して克服したいけど、父曰く、猛、これ以上,治療にお金かけれないから駄目なんだって。理解しやすい横書きの本とか、写真集とか、図鑑なんか買って、どんどん視神経を使いたいんだけど、そんなお金すら無いんだ。パートナーのSちゃんも二人の家族の杖になりながら,僕の身を案じてくれている状態だしね。友達に古本頂戴、カタログ頂戴って言ってるのは、ただの御貰いじゃなくて、真剣なんだ。使わない身体の機能が、どんどん廃用に向かいつつあるんだよう。そんな好きなジャンルの本も読めない中、アロマセラピーの時間に用意された老人や子供用の絵本が唯一の僕の慰め、ぽちの きた うみ凄く、泣けたよ。その夏、代好きなSちゃん、僕との海への写真リハビリ外出の為に、僕の好きなターコイズ色の水着買って、僕に写して貰える日を愉しみにしてたけど、その夏も、外出が許可にならなかったんだ。悲しくてSちゃんも泣いてくれたんだ。外出時の服装すらこの夏も用意出来なそうだし、さーふトランクスにタンクトップぐらい着たいよ。気持ち悪い程、色が白くなって、Sちゃんもつれて歩くの気持ち悪いのかもなあ。誰か僕に日焼け出来そうな肌が露出する洋服のお古プレゼントしてください。海に行きたいよう!
本当は、この本に出逢って、直ぐに、Sちゃんに、この本のお話したかったけど、だって、この物語の主人公のちいちゃんって、どう考えてもSちゃん、そのもの。おばあちゃんの家ってフゴッペかと?絵本の絵に登場する海も小樽の近くの海水浴場そっくりだしね。本当はね、この本をSちゃんと一緒に開いて、僕が彼女に読み聞かせしてあげたいけどね。パソコンに読み写しして直ぐにメールでもすれば良かったんだろうけど、僕の本じゃなく病院の限られた作業療法の時間にだけ読める本だから、病室以外でパソコンは使っては駄目な規則だから、作業療法の時間にノートと鉛筆を持ち込んで、読み写し、でも確認すると、平仮名だけでも、文字の似た、『い』と『り』は症状で完全にアウト。あと『ぬ』と『ね』脳外のスタッフなら誰でも知っている教科書通りの間違い。その怪しい書き写しを本日パソコンに写して、去年の夏を思い出しては、また泣いていました。せめてワープロソフトがあればなあ、良く脳外のリハビリの指先の訓練に皆さんがやっているような携帯電話でのメールを友人、知人、パートナー、家族との、やりとりもしてみたいなあ。

そうそうみなさんもみていわさきちひろいいよ、いいよ。
[PR]
by mugnum-yoda | 2010-05-28 13:09 | SWEET LOVE