港町1308番地はシベリア
2007年 04月 11日
ニセコでは庭師等の必要はなく生活の為に始めた林業でのアルバイト。
それ迄、愛用していたチエンソーは45ccだったが、原生林の伐採作業には役不足
スエーデン生まれのハスクバーナの72ccに軽量ロングバーを加えて購入した。
硬い樹齢100年を越すイタヤカエデなんかもバターナイフのように軽く触れただけで
みるみると刃先が木に吸い込まれていく。香水の瓶を割ったように香りが押し寄せた。
大いなる矛盾を胸に雨の日も晴れの日も雪の日も木を倒した。
初めてのキックバック事故、遠心ブレーキに助けられたが眼鏡のレンズが割れ目から血が出た。
弾き飛ばされた衝撃で腰に差してあった平ヤスリと丸ヤスリが右手を貫通し抜けなくなった。
随分と日にちが経っているが手のふがふがする感じは抜けないままだ。
シベリアから届いたばかりの香しい切り口を見ながら嫌な記憶を思い出した。
切り口から扱う職人のチエンソーの癖が読み取れた。切り口の発する匂いは初めてだった。
同じ針葉樹でも樹種によって放つ匂いが違うのだ。そして燃える時の匂いも。
おそらくタイガの森に雨が降ると、この匂いに包まれるのであろう。
解熱の為の座薬のせいか恐ろしい夢で目が覚める、どうも2時間サイクル。
身体の倦怠感や悪寒とは裏腹に頭が冴えて思考が止めどなく進むおかしな夜。
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by mugnum-yoda
| 2007-04-11 02:19