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2008年12月5日、老舗ロックバンドTHE MODS撮影中!くも膜下出血を発症、一緒に仕事をしていた最愛の女性の迅速な対応が功を奏し、重症ながら危篤から生還。身体の後遺症、心の後遺症の中、自分探ししています。


by mugnum-yoda
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金髪美女再び

金髪美女再び_b0086920_2181897.jpg
もう一月も前だろうか金髪美女に市場での取引に案内されたのは?
まさに現実を超越しこの国は何処?夢なのか?誰かが書いた脚本を演じているのか
とうとう解らずじまいに眠りに落ち、目が開いたときは普段の景色が広がっていた。

あの金髪女性に逢いたいが為に毎日に近い程、小樽迄通い詰めている俺がいる。

時間のズレで異空間の扉が開いたのだろうか?しかし一度開いた扉だ、もう一度開くだろう。
暗示にかかったように小樽の街をふらつく、あの日の性的興奮がそうさせるのか俺はハイエナだ。

「こんにちわ!」と腕を掴まれた。流暢に日本語を喋るのを初めて聞いたが
あの時の金髪女性だった。その日本語も浜言葉のイントネーションを孕んでいて奇妙だったが。

あんなに追い求めていたのに俺はよそよそしい態度しかとる事が出来ない。
勢いに任せて醜態を演じた俺の全てを彼女は覚えていると思うと恥ずかしかった。

恥ずかしいと言うより太陽の刺す中、公衆の面前では流石の俺もシャイになる。
彼女自身もあの時の印象より柔らかみを増し淑女の仕草だった。

違う人間なのかと勘ぐる程だ、でも確かにあの甘いコロンに間違いは無い。

彼女の誘うまま俺は彼女の車の助手席に滑り込んだ。いきなり口づけをされた。

車は見慣れた小樽のネオンの中を何処かに向かっていた。誰かに見られるのでは
ひょっとしてスナイパーに一撃されるのではとシートに身を埋め息を殺した。

車は水族館の脇からグルグルと狭い路地を暫く進み暗闇の中で停まった。

重油が燃えた匂いが漂う場所は漁港の外れらしかった。目がなれて来ると
遥か沖合の漁り火でトレーラーに鋏まれた死角である事が解った。

苦しい!突然、彼女は覆いかぶさって来た。痛い!サイドブレーキが背中に
そうか痛いと言う事は現実なんだなあ、と流されてみる。

「首を絞めて!」前回より彼女の興奮はエスカレートしている。
本当に殺してしまったらと、その先の先迄が頭によぎり気持ちが萎える。

締められて堕ちる感じが良いのだろうが、俺には、その手加減が解らない。
「早く!」恐る恐る全身に力を込めてみる。そこから先は記憶に無い。

ただ、片手と口だけでコンドームの封を切り装着させる迄の
動きだけ暗闇に軌跡を残し脳裏に張り付いた。

癖になる癖になる。なんだこの引力は。

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by mugnum-yoda | 2007-05-17 21:46