2008年12月5日、老舗ロックバンドTHE MODS撮影中!くも膜下出血を発症、一緒に仕事をしていた最愛の女性の迅速な対応が功を奏し、重症ながら危篤から生還。身体の後遺症、心の後遺症の中、自分探ししています。


by mugnum-yoda
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弦を張り替える

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愛犬DEWYの旅立ち

早朝、相棒が供物とお花を持って現れた。

既にオイラは昔ながらなの依田家の習わしに沿って
亡骸を薄明のうちに小樽の夜景が一望出来る
彼のお気に入りだった思い出の地に。

見た悲しい記憶はいつになっても蘇るので
彼女には亡骸も埋葬の場所も見せたく無かった。

お悔やみの電話、励ましの電話に
元気なそぶりをするのに疲れた頃、運良く。

電話料金未払いで電話が止まった。
先日支払ったのは、どうやら一ヶ月ジャンプしていたらしい。

昼近く届けてもらったささやかなお弁当を食べた。
それまで涙が出なかったが、口にした瞬間、涙腺が切れた。
野菜炒めが、こんなに美味いと感じたのははじめて。

食べ終わると、ドンと睡魔に襲われた。

怖い夢、楽しい夢、Hな夢、仕事の夢、一杯見た。
驚いた拍子に目覚めると汗だくだった。

心其処に無く仕事をしていると相棒が再び。

「ちょっと外出しようよ!」
「うん…」
「何かしたい事がある?」
「週末の仕事の準備。」
「他には?」
「週末のテストシュート!」

悲しい時、辛い時、オイラは長年
ワークホリックに徹する事で現実から逃避してきた。

今回もおかげさまで仕事があって救われる。

黒髪に染め,黒いロックファッションに身をくるんだ
彼女はいつにもまして美しかった。

手足の長さが強調され、どこかDEWYの姿とオーバーラップ。

撮影用の小道具を福田洋也君と親しい
狸小路にある楽器店BIGBOSS札幌で買い求め
全身を包み込むソフトボックスをススキノにある
ヒロカワイ氏のスタジオで借り受け準備万端。

いざ当日会場となるZEP SAPPOROの裏口で
照明をセティングしはじめると人通りの無い街角で
彼女は大声で泣きはじめた。

涙を拭いてメイクを直しても涙は止まる事は無かった。

帰路、珍しくはじめての道を走った。
ふと一件の巨大なリサイクルショップが気になった。

古着のコレクターでもあったし、アメリカから
買い付け等もしてたから覗くのは好きだったけど
金も無いしアウトドア暮しには無用だったので
しばらく足が遠のいていてたから久しぶりだった。

笑っちゃうけど裏原宿インディーズブランドコーナーが
設けられていた。後輩NIGO君のブランドBATHING APEに肩を並べて
オイラがデザインを手がけたWILD DANCERブランドが。

しかもテキスタイルを手描きで起こした赤い豹柄の
レーヨン地のオープンシャツがガラスケースの中に。

金額を見ると当時の卸し値より高いプライス。

サイジングがオイラの身体より大きいのを知ってたから
買うつもりも無かったけど試着してみた。

経年で程よく小さくなっていて見事にジャストフイット。
鏡の前でそれを確かめると涙が湧いてきた。

ちと同じシャツをエアロスミスのメンバーに
売った際のやり取りを思い出した。

自分の作品をお金を出して買うなんてありえないけど
彼女に相談して手伝ってもらいオイラの元に。

15年前。本気でメルローズ、キングスロードに
店を出したいとクリエイトしていたオイラ。

久しぶりに素肌にレーヨンの感覚。背筋が伸びた。
なんだかリセットボタンを押されたようだ。

「何か食べようか?」
「いいね。」
「何が食べたい?」
「お前!」

お互いに泣き顔だったけど大笑いした。

でもマジなんだけど〜ジョークにしか聞こえないらしい。
畜生と言うより、悲しいけどね〜。

結局、泣き顔だったので車の中で
コンビニ弁当を食べた長い夜。

深夜、この日の記念に自分を写す。

ギターは中学生時代に使っていた
TOKAIのテレキャスター

購入し30年、乾き切って
現行FENDERの何倍も鳴ります。

一応ピックアップはダンカン。
弦を張り替えギターもリセット。

写真?照明1灯、今回はレフも排除。
音楽も写真も洋服も究極ソリッドが良いと思う。

DEWYのお陰で原点が見えた。

Sちゃん泣かせてご免ね!

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by mugnum-yoda | 2008-12-04 11:15 | 音楽偏愛主義