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2008年12月5日、老舗ロックバンドTHE MODS撮影中!くも膜下出血を発症、一緒に仕事をしていた最愛の女性の迅速な対応が功を奏し、重症ながら危篤から生還。身体の後遺症、心の後遺症の中、自分探ししています。


by mugnum-yoda
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岬巡り

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Sちゃんと次の写真のテーマは何にしようかと話し合った日は「昭和の日」もれなく昭和をイメージする写真と決めた。ふつふつとTVの昭和特集を見ながら病床で考えた。「岬巡り」と言うデートスタイルって、昭和的だと思った。東京時代「私をスキーに連れてって…」と言うトレンド先攻型のプランニングの主軸を担った先輩の元、オイラも余暇レジャーを専門とするアートディレクションを追求していたので、幾つかプランナーとしてもアイディアを出させて頂いた。確実な流行浸透には様々な条件を踏まなければならない。マーケツティングを先攻しても、この答えを見いだす事は出来ないであろう。だが、答えは至極簡単明解。解れば流行を作るのは当たり前になる。ヒット商品なんて簡単、そう言いきれるクリエーターは少なくは無い。オイラ教鞭を取ったり、仲間と話す時、CLASSICと言う言葉を多用する。決して古いと言う意味ではない。よりすぐりの、普遍の、揺るがない、伝承的な、統計学的な、そんな意味で使ってる。前後関係が無いとわかりづらいけど、CLASSICを多用するトークしている時のマグナム依田は上機嫌なはずだ。
まして、最愛のSちゃんが、このマグナム依田的表現世界哲学を踏襲しようとトークに絡んでくれる。まさにオイラ上機嫌、今日の夕刻は、其の写真哲学を駆使しライブイベントをトワイライトが望める高鰢台のカフェでして来ると言う。今回もマグナム依田が取り憑いたようにサクサク撮れるといいね。しかしなんだろう?[岬巡り」と言うデート。オイラ1977年に初めてサーフインを始めたんだけど、その当時から、このデートスタイルはサーファーの間では定番と言うかポピュラーと言うか、ベタと言うか、それこそCLASSICなものだった。記憶を辿れば犬吠埼、御前崎、強風の中、暴風雨の中、グランドスエルの幾重にも重なる帯を眺めたものだった。南カルフォルニアからオレゴンコーストに遊んだ時期、西海岸のサーファーのデートも岬巡りだった。デートと言ってもミニマムなステーションワゴン、日本と違うのは彼女が用意して来るイグローのランチバスケット。彼が無造作に取り出すマーティンのギター、オイラ達も何年前のゴールデンウイークだったろうか?予定も無いままに、お気に入りのサーフボードだけ積み込んでただひたすらに南下出来るだけ南下した。ピンクの花が見たくてね。その後、その時の岬巡りの仲間は、次の岬巡りの為だけに恵山ツツジ色のドレスを新調した。晴れると良いね。
by mugnum-yoda | 2009-04-30 13:42