日本の心を凝縮すれば盆栽に
2006年 09月 25日
富士山を釣りをしながら眺めた本栖湖で、湖水に映る姿がなんともナルシスの鏡に見えた時以来ずっとだ。
ニセコに移り住んでからも羊蹄山は寂しがりやさんじゃないのかなと過ごして来た。
名画、葛飾北斎の赤富士は彼の作品の中では珍しく富士山の単体の描写である。
それまでの彼の作品は生活臭を織り込んだ小宇宙だったのにおかしなものだ。
江戸版画は山水画の悠久の時の演出と生活臭を踏襲して庶民へと芸術を広める役割を果たした。
また盆栽も山水画から発達し悠久の時、生活臭をひと鉢の小宇宙に抽象したものである。
多くの東洋で生まれた芸術は心ありきだったのにも関わらず、写真の世界ではどうも違うようだ。
デジタル化し庶民へと更に広がりを見せる写真だが、専門誌でも心の鍛錬や物事の案じ方の記事は見当たらない。
僕は技術テクも否定はしないが心が無い写真が増えるのはちょいと苦手だ!
偏った考えの風景写真愛好家には怒られるかも知れないが、
羊蹄山と言う巨大な溶岩石をベースに石付きの照葉樹盆栽を作出してみた。
まあ園芸愛好家、絵画愛好家に理解して頂ければ、それだけで良い!
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by mugnum-yoda
| 2006-09-25 23:15
| 農ある景色