DRIFT NIGHT
2008年 02月 03日
ついつい、GFに連絡を入れて泣き言を、決まって笑い声で返される。
一週間のサイクル等考えてはいないのだが、土曜の夜はナチュラルでダウン系。
悪い癖で有体離脱した、もう一人の俺が夜の海を夜の街を漂う。
湾岸沿いの道路を走る車はシボレーアストロを始めとする
カスタムされたミニバンのローライダー達。
深夜営業の巨大スーパーは夜の男女の出会いの場となっている。
パトカーはいつものように未成年を監視しているが、今夜は静か。
湾外沿いの道は日中の暖気でブラックアイスバーン。
急加速で追い越しを駆けた車がヒップを流されている。
運転手は逆ハンドルでカウンターを当てたらしく
アメ車独特のソフトなショックが見ているだけでも船酔いしそうだ。
見とれていた俺も同じ位置でスリップを警戒していたが
まんまと流された。この瞬時の逆ハンドル、別に暴走族時代に
覚えた訳では無く教習所で雪道の為に学んだものだ。
缶コーヒーを自動販売機で購入し漂い着いたのが水産埠頭。
土曜日曜は市場が休みなので人影が無いのが普通なのだが
今夜は何故か一艘の底引き網漁船が作業中だった。
豊漁だそうだ。まだまだ例年から2℃高い水温のままの海。
TVのニュースでも季節外れの豊漁と流氷の着岸状況を
合わせ見れば温暖化の現実が察知出来る。そして目の前の現実。
豊漁で発泡スティロールの箱が足りなく、急遽ピットインとの事だ。
豊漁で吃水を越えても18人のクルーを必要とする船は
ガソリン代の急騰で、たいした上がりには繋がらないと言う。
農家は免税の軽油があるが、海の男には政府の援助は無い。
操業中の寄港は好ましくは無い事だが、市場には休みも有り
月曜の早朝迄は沖で時間を潰した方がわずかだが金になる。
最近は操業日数も多いらしい。俺が見た記憶だけでも去年の冬の
日本海と比べこの冬の日本海は波の大きな日が数えるしか無い。
サーファーなら誰でも知っている我が家の横のポイントの
ビルの三階建ての高さの波はまだ沈黙したままだ。
この冬はトリプルオーバーの波が二度程、お茶を濁した程度。
これも海水位の上昇によるものなのだろうか?
そうそう発泡スティロールの再資源化は効率がいいらしい。
もともと体積の98パーセント近くが空気だと言うから無理も無い。
サーフボードでも発泡スティロール以外の素材で開発されているが
どれも再資源率の低いプロジェクトばかり。
今からでも遅く無い、温暖化に関心のある皆様
漁師になるのは正しい道だろうが、サーファーになって
10年定点観測してご覧よ!
浜辺でアイドリングしているサーファーに石をぶつけたく成るはず。
道産子は感覚が麻痺しているらしい。室内の暖房温度も
世界一だと恥ずかしい調査結果も出たばかり。
by mugnum-yoda
| 2008-02-03 04:10