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2008年12月5日、老舗ロックバンドTHE MODS撮影中!くも膜下出血を発症、一緒に仕事をしていた最愛の女性の迅速な対応が功を奏し、重症ながら危篤から生還。身体の後遺症、心の後遺症の中、自分探ししています。


by mugnum-yoda
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夏の日

夏の日_b0086920_14573135.jpg
此処は東ウネリををダイレクトに受ける太平洋某所!
10年程前、ロケーションハンティングの仕事の最中に
発見したシークレットポイント

まずは長くなるので別ウインドウで
夏の日を開いてBGMに読んで!

海岸段丘がキツく両端が岬になっている為と
小さな歪曲を描いているこの場所は誰の目にも止まらない。

親しいサーファーだけに大切にしてねと!

車を停めた位置から犬がようやく通れる程の
薮を太陽に向けて駆け上るとオレゴン北西部とか
アイルランドやノルマンディのような(他は知らない!)
景色がズコンと広がる。

誰かが備えたのかは解らないが古い一本のロープが
それを恐る恐る板を岩に当たらないように降りる。

オイラはカメラバック、三脚と別々に三往復。

この日の波は台風で特別だったからね!
波のサイズはセットでダブル、レギュラー方向への波は
チューブを巻きスピットを吐出している。極上!

南向きのポイントは全てクローズだったから
恐らく友人の一人ぐらいは東向きのエリアでうろついているのでは?と

知る限りの友人に電話やメールを入れる。

朝もやに煙る海岸線をサーファー無しにシュートすること一時間
なんと「遠過ぎる!」と口を尖らせてたSちゃんだ。

たしか120キロ以上離れたポイントにさっきは居たのに
一時間でとは、どんなルートで来たんだろうか?

「喰われちゃっていいからさあ〜とにかくボトム深くに真っすぐ刺して!」
スノーボードの撮影のように強引にディレクション

彼女はTVの番組で危険なことばかりレポーターしていたから
ひとつ返事で最近流行の落ちないメイクで笑顔をくれた。

ゲッティングアウトのタイミングとカレント読み間違えて
岸際の浅いリーフで出られぬ戻れぬの洗濯機状態

大声とジェスチャーで楽なストロングカレントを指示

カレントに乗った彼女は一発のドルフインをする事も無く
無事ラインナップ奥へ何本か小さめのにトライ!

掘れた波は経験の浅いせいかチューブになる波はパスしている。

400ミリにテレコンでも届かない程に彼女の姿は遠い!
でも肉眼では次の波はパスするな〜とか意志が読み取れる。

波を喰わないように、最も沖で待つ彼女の背後が
盛り上がった。オイラは慌てて飛び上がったり
赤いラッシュガードを旗代わりにふり、それを知らせようと。

ヤバイ!おいらはドキドキ!何かあったら助けると言ったものの〜
ちょいと今回のは救出に行くのが遠い!汗びっしょり!

もう、完全にでかい!ブレイクする前からトリプル!
彼女が突然視界から消えた。手前の波も大きくて
後ろで何が起っているのか解らなくなった。

視界が開けると、巨大なチューブが太極拳のように
メラメラと恐ろくゆっくりと右へ通過していた。

彼女の姿を焦って真っ白く泡立った海面を探す
笑ってた!見えるはずはないが確かに手をふり微笑んでいるのが見えた!

その波が通過してから海面は鏡のように納まった。
この日のウネリ概況を後で確認するとウネリの間隔は1時間20分。

悠々と海原をパドル彼女は美しかった。

「死ぬかと思った!」と大声で笑う!

「マ〜ちゃんの誘いは、キッパリでか過ぎ!」
「胸肩でパーフェクト程度でいいよ〜!」

いつも海から上がっても映画BLUE HAWAII の
エルビスプレスリーのリーゼントのように
濡れても崩れていないパーフェクトメイクなのに
この時ばかりは初めてスッピンを拝ましてもらった。

聞くところによるとコンタクトもロスト!


夏がくれば思い出す〜遥かな○○。遠い空!

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by mugnum-yoda | 2008-07-21 15:57